いちばん荒れるレースで、1点しか買わない

第3回で、期待値で買い目を絞る方法が使えなかったと書きました。今回は「では何点買うのか」という話です。

結論から言うと、点数は決めていません。

決めているのは、1本の線だけです。

何点買うかは決めていない

1レースに何点買うかを、私は直接決めていません。

ルールは単純です。

モデルが5%以上の確率を与えた買い目を、確率の高い順に買う。上限6点、下限1点。

これだけです。

「堅いレースなら5点」「荒れたら2点」のような対応表は作っていません。荒れ予報の段階を見て点数を変える処理も入れていません。

決めていないのに、荒れるほど点数が減った

公開運用を始めてからの660レースについて、荒れ予報の段階ごとに平均点数を並べると、こうなりました。

L1 堅い5.30点
L2 やや堅い4.99点
L3 並み3.89点
L4 ちょい荒れ2.14点
L5 くそ荒れ1.07点
036
1レースあたりの平均点数。横軸は0〜6点。L5では95.5%のレースが1点だけ、L1では49.6%が6点上限に達しています。

段階が上がるほど、きれいに点数が減っています。

もう一度書きますが、そうなるようには指示していません。

理由は確率の広がり方です。

荒れているレースでは、モデルの確率が120通りへ広く散らばります。そのため5%を超える買い目が1つしかない、あるいは1つもないという状態になります。

5%を超える買い目が1つもなければ、最上位の1点だけを出します。

逆に堅いレースでは、上位の何点もが5%を超えます。L1では約半分のレースが6点上限まで到達しています。

結果として、買い目の点数そのものがモデルの「自信の集中度」を表すようになりました。

累積確率で決める方法も試した

最初は別の方法を考えていました。

確率の高い順に足していき、合計が50%に達するまで買う方法です。

こちらのほうが直感的で、説明もしやすい。

ただし採用しませんでした。

3連単は1つ1つの確率が低いため、この方式では93%のレースが6点上限に張り付きました。

ほとんどのレースで同じ6点を買うのであれば、レースごとに点数を変える仕組みにした意味がありません。

最終的に5%の固定線を採用し、148,009レースで動きを確認しました。

平均3.64点。1点だけになるレースが17%、6点フルになるレースも17%。公開した買い目の中で的中した割合は28.1%でした。

公開運用中の平均は3.83点なので、今のところ過去検証に近い動きをしています。

いちばん荒れるL5は、いまのところ最悪

では、点数を絞ったことで効率よく買えているのか。

公開運用中の成績を荒れ予報別に分けると、こうなりました。

荒れ予報レース的中率回収率配当中央値
L1 堅い12552.0%73.1%1,120円
L2 やや堅い16040.0%87.7%1,920円
L3 並み19225.5%69.1%2,740円
L4 ちょい荒れ11515.7%89.7%3,220円
L5 くそ荒れ663.0%49.1%4,840円
公開運用中の実績。配当中央値は、そのレースで実際に出た3連単払戻の中央値です。

L5は66レースで2的中、回収率49.1%。5段階の中では最も悪い数字です。

L1は52.0%当たっていますが、回収率は73.1%。当たりやすい代わりに配当が安く、配当中央値は1,120円です。

今のところ数字が良いのは、L4の89.7%とL2の87.7%。極端に堅いところでも極端に荒れたところでもなく、その中間あたりです。

L5はほとんど1点だけを出しているので、的中率が低いこと自体は想定どおりです。

ただし、「想定どおり」と「良い結果」は別です。

66レースしかないので、現時点でL5の設計が悪いと決めることもできません。ここはこのまま記録を増やします。

では、点数を増やせばいいのか

買い目を増やす方法も、公開とは別に試しています。

同じレースに対して12点、あるいは24点まで買い目を広げ、結果だけを比較しています。実際に舟券を購入しているわけではありません。

買い方点数的中率回収率
公開している買い目平均3.8428.9%77.7%
ちょい穴おやじ1249.7%73.9%
Hybrid12〜2452.2%68.6%
一攫千金2454.3%70.8%
同じ322レースで比較。2026年9月14日〜15日、1点100円として計算。

点数を増やせば、当然的中率は上がります。

12点以上に広げると的中率は50%前後まで上がりました。

ただし、回収率は逆に下がっています。

買い目を増やすと、上位の有力候補だけでなく、確率の低い買い目まで購入することになります。

その結果、当たる回数は増えても、追加した買い目の購入費が払戻を上回りやすくなります。

第1回で書いた「的中率と回収率は別物」という話が、そのまま数字に出ています。

ただし、これはまだ2日分の比較です。結論にはせず、このまま並行して記録を続けます。

それでも最低1点は出す

L5でほぼ1点しか出さないのであれば、いっそ「買わない」という選択肢もあります。

それでも最低1点を出しているのは、予想の記録を残すためです。

「このレースは難しいので予想しません」を許すと、都合の悪いレースを後から除外できるようになります。

それでは公開検証として扱いにくくなります。

どれだけ自信がなくても、その時点でモデルが最も高い確率を出した1点は残す。

当たっても外れても、そのまま成績に入れます。

損失を抑えながら、予想対象から逃げない。そのための最低1点です。

次回は、この予想と結果をどう公開しているかを書きます。

結果を見てから買い目を書き換えられないように、予想と結果取得を分離した話です。

Pocket
LINEで送る

コメント

タイトルとURLをコピーしました