第3回で、期待値で買い目を絞る方法が使えなかったと書きました。今回は「では何点買うのか」という話です。
結論から言うと、点数は決めていません。
決めているのは、1本の線だけです。
何点買うかは決めていない
1レースに何点買うかを、私は直接決めていません。
ルールは単純です。
モデルが5%以上の確率を与えた買い目を、確率の高い順に買う。上限6点、下限1点。
これだけです。
「堅いレースなら5点」「荒れたら2点」のような対応表は作っていません。荒れ予報の段階を見て点数を変える処理も入れていません。
決めていないのに、荒れるほど点数が減った
公開運用を始めてからの660レースについて、荒れ予報の段階ごとに平均点数を並べると、こうなりました。
段階が上がるほど、きれいに点数が減っています。
もう一度書きますが、そうなるようには指示していません。
理由は確率の広がり方です。
荒れているレースでは、モデルの確率が120通りへ広く散らばります。そのため5%を超える買い目が1つしかない、あるいは1つもないという状態になります。
5%を超える買い目が1つもなければ、最上位の1点だけを出します。
逆に堅いレースでは、上位の何点もが5%を超えます。L1では約半分のレースが6点上限まで到達しています。
結果として、買い目の点数そのものがモデルの「自信の集中度」を表すようになりました。
累積確率で決める方法も試した
最初は別の方法を考えていました。
確率の高い順に足していき、合計が50%に達するまで買う方法です。
こちらのほうが直感的で、説明もしやすい。
ただし採用しませんでした。
3連単は1つ1つの確率が低いため、この方式では93%のレースが6点上限に張り付きました。
ほとんどのレースで同じ6点を買うのであれば、レースごとに点数を変える仕組みにした意味がありません。
最終的に5%の固定線を採用し、148,009レースで動きを確認しました。
平均3.64点。1点だけになるレースが17%、6点フルになるレースも17%。公開した買い目の中で的中した割合は28.1%でした。
公開運用中の平均は3.83点なので、今のところ過去検証に近い動きをしています。
いちばん荒れるL5は、いまのところ最悪
では、点数を絞ったことで効率よく買えているのか。
公開運用中の成績を荒れ予報別に分けると、こうなりました。
| 荒れ予報 | レース | 的中率 | 回収率 | 配当中央値 |
|---|---|---|---|---|
| L1 堅い | 125 | 52.0% | 73.1% | 1,120円 |
| L2 やや堅い | 160 | 40.0% | 87.7% | 1,920円 |
| L3 並み | 192 | 25.5% | 69.1% | 2,740円 |
| L4 ちょい荒れ | 115 | 15.7% | 89.7% | 3,220円 |
| L5 くそ荒れ | 66 | 3.0% | 49.1% | 4,840円 |
L5は66レースで2的中、回収率49.1%。5段階の中では最も悪い数字です。
L1は52.0%当たっていますが、回収率は73.1%。当たりやすい代わりに配当が安く、配当中央値は1,120円です。
今のところ数字が良いのは、L4の89.7%とL2の87.7%。極端に堅いところでも極端に荒れたところでもなく、その中間あたりです。
L5はほとんど1点だけを出しているので、的中率が低いこと自体は想定どおりです。
ただし、「想定どおり」と「良い結果」は別です。
66レースしかないので、現時点でL5の設計が悪いと決めることもできません。ここはこのまま記録を増やします。
では、点数を増やせばいいのか
買い目を増やす方法も、公開とは別に試しています。
同じレースに対して12点、あるいは24点まで買い目を広げ、結果だけを比較しています。実際に舟券を購入しているわけではありません。
| 買い方 | 点数 | 的中率 | 回収率 |
|---|---|---|---|
| 公開している買い目 | 平均3.84 | 28.9% | 77.7% |
| ちょい穴おやじ | 12 | 49.7% | 73.9% |
| Hybrid | 12〜24 | 52.2% | 68.6% |
| 一攫千金 | 24 | 54.3% | 70.8% |
点数を増やせば、当然的中率は上がります。
12点以上に広げると的中率は50%前後まで上がりました。
ただし、回収率は逆に下がっています。
買い目を増やすと、上位の有力候補だけでなく、確率の低い買い目まで購入することになります。
その結果、当たる回数は増えても、追加した買い目の購入費が払戻を上回りやすくなります。
第1回で書いた「的中率と回収率は別物」という話が、そのまま数字に出ています。
ただし、これはまだ2日分の比較です。結論にはせず、このまま並行して記録を続けます。
それでも最低1点は出す
L5でほぼ1点しか出さないのであれば、いっそ「買わない」という選択肢もあります。
それでも最低1点を出しているのは、予想の記録を残すためです。
「このレースは難しいので予想しません」を許すと、都合の悪いレースを後から除外できるようになります。
それでは公開検証として扱いにくくなります。
どれだけ自信がなくても、その時点でモデルが最も高い確率を出した1点は残す。
当たっても外れても、そのまま成績に入れます。
損失を抑えながら、予想対象から逃げない。そのための最低1点です。
次回は、この予想と結果をどう公開しているかを書きます。
結果を見てから買い目を書き換えられないように、予想と結果取得を分離した話です。

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