不採用モデル研究ノート #3 直前情報で力関係が崩れるレースは、荒れるのか

連載3回目は、直前情報(展示タイムなど)に穴のヒントを探した話です。

アイデア

TAKENOKO BOAT には、締切前の展示を見て予想を補正する Neo Champion があります。展示で「この艇は調子が良い」「この艇は悪い」とわかると、艇どうしの力関係が入れ替わります。

そこで、こう考えました。

  • 力関係が大きく崩れたレースほど、荒れるのではないか
  • 左隣の艇が弱いと、右の艇は仕掛けやすいのではないか
  • 仕掛けた艇のさらに外が、展開の恩恵を受ける(いわゆる「ごっつぁん」)のではないか

過去の展示データがある 14万6,201レース で調べました。2024〜2025年で現象を確かめ、2026年は同じ区切りのまま確認しています。

力関係の入れ替わりは、よく起きる

荒れ予報L3以上のレースでは、約半数で予想順位の入れ替わりがありました。本命(1着率がいちばん高い艇)が入れ替わるのは約9%、大荒れ予報(L5)では約17%です。

崩れた方向には、実際に走る

展示で順位を上げた艇は、事前の予想よりはっきり多く勝ちます(2つ順位を上げた艇で +4〜5ポイント)。直前情報には確かに意味があります。

ただし、その大半は Neo Champion の補正ですでに織り込み済み でした。Neo の予想と比べると、ほぼ予想どおりにしか走っていません。

小さいながら「Neo の予想以上」だったのは、次の2つです。

  • 隣の艇を直前で逆転した艇は、Neo の予想より1着が1〜2ポイント多い
  • 強い艇のすぐ外にいる艇は、2着・3着に残る率が約2ポイント高い

でも、荒れる方向の現象ではなかった

肝心の「崩れたレースほど荒れるか」は、はっきり No でした。

力関係の崩れ方万舟の率(L3以上・2024〜25年)
崩壊なし19.4%
軽度18.9%
中度19.6%
大幅19.4%

崩れ方がどれだけ大きくても、万舟の率は約19%で変わりません。力関係が崩れると「別の艇が本命になって、その新しい本命が来る」だけで、混戦にはならないのです。

「ごっつぁん」効果も、期間によって向きが変わり、確認できませんでした。逆転のあるレースで穴モデルの一攫千金を買っても、回収率は73〜76%で、全体より低くなりました。

わかったこと

  • 直前情報は本物。ただし効くのは「本命がより当たる」方向で、穴の方向ではない
  • 力関係の崩壊で、穴モデルを使うレースを選ぶことはできない
  • 見つかった小さな現象は、穴探しではなく Neo の補正の改善に回すのが筋

次回は、その Neo の補正を強くしたり細かくしたりした話です。


TAKENOKO BOAT の予想とモデルの一覧は TAKENOKO BOAT と モデル解説 にあります。

この記事の数字は、過去のレース(主に2024年1月〜2026年8月)を、学習に使っていない期間で計算し直したものです。実際の運用成績ではありません。舟券の購入はご自身の判断と責任でお願いします。

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