TAKENOKO BOAT では、予想モデルを改善するために、毎週のようにいろいろな案を試しています。そのほとんどは採用されません。この連載では、採用しなかった案を1つずつ紹介します。うまくいかなかった理由にこそ、競艇の予想の難しさが詰まっているからです。
1回目は、穴モデルの「買い方」の話です。
試したこと
穴狙いのモデル(一攫千金・んほぉおお)は、高配当の目を多く買います。そこでこう考えました。
- 穴モデルなのに、5倍や10倍の安い目まで買っているのはもったいないのではないか
- 「20倍以上の目だけ買う」「上位4点だけ買う」のように絞れば、回収率が上がるのではないか
確定オッズが残っている 2万3,959レース を使い、次の組み合わせを総当たりではなく、事前に決めた候補だけで比べました。
- 最低オッズ:なし・15・20・24・30・40・50・75・100倍
- 点数:1〜40点(上位何点まで候補にするか)
- 「累積の予測確率が何%になるまで買うか」で点数を変える方式
ルールは2024〜2025年のデータだけで選び、2026年のデータは「選んだルールがそのまま通用するか」の確認だけに使いました。
結果:安い目を切っても、ほとんど変わらない
最低オッズを20倍・24倍・30倍・40倍のどれにしても、回収率の差は1〜2ポイントで、誤差の範囲でした。
理由は単純で、切り落とした安い目の回収率が、残した目とほぼ同じ(70〜85%)だったからです。安い目が足を引っ張っていたわけではありませんでした。
点数についても同じです。一攫千金の場合、追加した買い目の回収率は16点目くらいまで70〜85%を保ち、17〜20点目で60%前後に落ちます。「広げすぎると悪くなる」のは確かですが、「絞れば勝てる」ほどの差はありません。
過去の数字がよく見える罠
2024〜2025年だけを見ると、回収率90%を超えるルールがいくつも見つかりました。ところが2026年に同じルールを当てると、軒並み80〜85%に下がりました。選ぶときに運良く上振れしていた分が、はがれ落ちたわけです。
極端な例が「んほぉおお・荒れたレースだけ・上位2点のうち100倍以上」です。
| 年 | 回収率 |
|---|---|
| 2024年 | 53.8% |
| 2025年 | 200.8% |
| 2026年 | 73.6% |
平均すると良く見えても、実態は「たまたま大きな配当が1〜2本あった年」があるだけでした。こういうルールは採用しません。
そもそも、どれくらいが「普通」なのか
3連単の控除率は約25%です。売れている割合どおりに買えば回収率は75%になります。一方、120通りを同じ金額ずつ全部買うと、実測で約60%でした。人気のない目ほど割に合わないためです。
穴モデルはどのルールでも75〜85%に収まりました。全部買いよりは15〜25ポイント上ですが、100%には届きません。
わかったこと
- 穴モデルは、買い方を工夫するだけでは100%を超えない
- 安い目を切っても、点数を絞っても、改善はごくわずか
- 過去データで「よく見えるルール」ほど、次の年に崩れやすい
しかも、この検証に使ったのは締切後の確定オッズです。締切前のオッズはそこから動くので、実際に買える数字はもっと悪くなります。
足りないのは買い方の工夫ではなく、予想の材料そのものでした。次回は、材料を変えようとして失敗した話です。
TAKENOKO BOAT の予想とモデルの一覧は TAKENOKO BOAT と モデル解説 にあります。
この記事の数字は、過去のレース(主に2024年1月〜2026年8月)を、学習に使っていない期間で計算し直したものです。実際の運用成績ではありません。舟券の購入はご自身の判断と責任でお願いします。


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