血統を考え、育て、売り、その先まで見届ける。生産牧場が主役のゲーム『馬産王』資金繰り攻略

競馬

「すぐ資金が尽きてゲームオーバーになる」「何年やっても赤字から抜け出せない」——馬産王~競走馬生産シミュレータ~のガチ30年で、そんな悩みを持つ人向けの記事です。

感覚ではなく、ゲームを自動で30年プレイするシミュレーションを方針ごとに64回(64通りの箱庭)ずつ回して、どのやり方が破綻しにくく、どのやり方が危ないのかを比べました。判断には画面で見える情報だけを使っています。

結論:資金繰りを楽にする6つのコツ

  • 牝馬にお金をかける:母系B以上・9歳以下を選ぶ。安くて年を取った牝馬は、毎年じわじわ赤字になる
  • 種付料は200万円以下から、純資産に合わせて上げる:8,000万円を超えたら500万円まで、1.5億円を超えたら1,000万円まで。選ぶのは「これから上がりそうな馬」より、実績評価が高く落ち目(↓)でない馬
  • 頭数を増やすなら良い牝馬で:安い牝馬を5頭そろえると2〜3年で破綻。良い牝馬なら4頭まで増やしても破綻はほとんど増えなかった
  • 17歳ごろの牝馬は手放す:12月の繁殖牝馬セールで売って入れ替える
  • 売るのは1歳のセール:2歳まで持つと維持費で詰む。当歳で売ると安全だが伸びない
  • 現金のマイナスであわてない:終わるのは純資産がマイナスになったとき
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目次

1. まず知っておくこと:何で終わるのか

ゲームオーバーは「純資産」で決まる

ガチ30年のゲームオーバーは、純資産(現金+所有馬の資産評価額)が0円未満になったときです。現金がマイナスになっただけでは終わりません。収支タブで今の純資産と内訳を確認できます。

シミュレーションでも、破綻しなかった手堅いやり方の多くで、現金は一時的に数百万円まで減ったりマイナスになったりしています。現金が減ったからといって、良い牝馬をあわてて手放す必要はありません。

最初の数年は赤字が普通

種付けしてから仔馬が生まれるまで約11か月、売れるのはそのさらに後です。最初の売上が入るまで1年半ほどかかり、牝馬の購入費もこの時期に重なるので、1〜3年目は赤字になるのが普通です。大事なのは、売上が入り始めたあとに黒字の年が増えていくかどうかです。

2. シミュレーションで比べた結果

ガチ30年を、方針ごとに64回ずつ自動でプレイした結果です。純資産は破綻しなかった回の中央値です(破綻がほとんどの方針は「—」)。

方針破綻した回10年目の純資産30年目の純資産
背伸び(牝馬4頭・人気の種牡馬・選抜セール)64回中64回(1〜2年目)——
牝馬2頭でも種付料が高い(800万円まで)64回中64回(2〜3年目)——
安い牝馬を5頭64回中64回(2〜3年目)——
無料の種牡馬だけ64回中60回(半数は7年目まで)——
2歳のトレーニングセールまで持つ64回中57回——
安い牝馬2頭・種付料200万円以下64回中9回約4,000万円約6,600万円
↑に加えて、17歳の牝馬を売って入れ替える64回中6回約3,700万円約1億3,000万円
↑で、当歳のうちにブリーダーズセールに出す64回中4回約2,300万円約7,200万円
母系B以上・9歳以下の牝馬2頭・種付料200万円以下64回中2回約5,900万円約3億円
↑で、牝馬を4頭まで増やす64回中2回約5,300万円約5億4,000万円
↑(2頭のまま)で、種付料を500万円まで64回中5回約9,000万円約5億円
良い牝馬2頭・700万〜1,000万円の種牡馬だけ64回中29回約3,400万円約2億2,000万円
良い牝馬で頭数を増やし、最初から種付料1,000万円まで64回中20回(半数は4年目まで)約6,100万円約9億9,000万円
良い牝馬で頭数を増やし、種付料の上限も純資産に合わせて200万→500万→1,000万円64回中2回約5,900万円約6億5,000万円

いちばん差が出たのは牝馬の選び方でした。同じ「牝馬2頭・種付料200万円以下」でも、安さで選ぶと64回中9回破綻し、母系と年齢で選ぶと破綻は2回(どの「良い牝馬」の方針でも同じ2つの箱庭)で、30年目の純資産は4倍以上になりました。

そのうえで、種付料の上限を純資産に合わせて少しずつ上げると、破綻は2回のまま、30年目の純資産は約6億5,000万円まで伸びました。最初から1,000万円まで使うと、うまくいった回はさらに伸びますが、3回に1回近くが序盤で破綻します。

3. 資金繰りを楽にする6つのコツ

コツ1:牝馬にお金をかける(母系B以上・9歳以下)

繁殖牝馬市場で値段の安い順に買うと、10歳を過ぎた牝馬や母系の評価の低い牝馬ばかりになります。仔馬の売上が費用をほとんど上回らず、毎年数百万円ずつ赤字が続いて、10年ほどで純資産が尽きるのが典型的な負け方でした。

目安は母系B以上・9歳以下・1,500万円まで。高く見えても、仔馬が高く売れるので結果的に資金繰りは楽になります。開業資金3,000万円なら、最初は2頭(手元に1,000万円ほど残す)が目安です。

コツ2:種付料は200万円以下から、純資産に合わせて上げる

序盤に高い種牡馬を付けると、一発払いの重さに耐えられません。種付料の高い順に800万円までの種牡馬を使い続けると、牝馬2頭でも64回すべて破綻しました。良い牝馬をそろえていても、最初から1,000万円まで使うと64回中20回は序盤に破綻しています。

逆に無料の種牡馬だけを使うと、仔馬の平均落札額が130万円ほどにとどまり、維持費をまかなえずに64回中60回破綻しました。安ければ安いほど良いわけではありません。

おすすめは、最初は200万円以下、純資産が8,000万円を超えたら500万円まで、1.5億円を超えたら1,000万円までと上限を上げていくやり方です。破綻は64回中2回、30年目の純資産は約6億5,000万円でした。

「1,000万円にわずかに届かない種牡馬」はお得?

種付料700万〜1,000万円の種牡馬だけを付けるやり方も試しましたが、64回中29回破綻し、生き残った回でも30年目の純資産は200万円以下で手堅くやった場合と大差ありませんでした。

高い種牡馬ほど良い仔が出るとは限りません。シミュレーションでは、上限の中で種牡馬一覧の実績評価(S〜E)が高い馬を選び、同じ評価なら安いほうを付けています。種付料の高さではなく、評価と値段の釣り合いで選ぶのがコツです。

実績評価S・A・B・Cのコスパ

評価ごとの損得を見るため、良い牝馬で、その評価の種牡馬だけを(その中で安い順に)付け続けるやり方を比べました。種付料の上限はなし、余裕がない年は種付けを見送ります。

付けた種牡馬破綻した回30年目の純資産1頭あたりの種付料1頭あたりの落札額1頭あたりの粗利
Sだけ64回中51回約1,400万円約1,000万円約2,500万円約1,100万円
Aだけ64回中9回(主に序盤)約7億1,000万円約450万円約2,000万円約1,190万円
Bだけ64回中1回約3億7,000万円約200万円約1,300万円約750万円
Cだけ64回中2回約1億9,000万円約100万円約990万円約540万円
  • Sは高すぎる:仔は高く売れますが、種付料が平均1,000万円ほどかかり、Sだけを付け続けると64回中51回が破綻しました
  • Aがいちばんお得:続けて付けられる評価の中では1頭あたりの粗利が最も高く、64の箱庭のうち38でAだけのやり方が最も良い結果でした。ただし序盤からAだけだと7回に1回ほど破綻します
  • Bは安定:破綻はほとんどなく、21の箱庭ではBだけのやり方が最も良い結果でした
  • Cは安全だが伸びない:破綻は少ないものの、30年目の純資産はAの4分の1ほどです

どの評価が得かは箱庭(その回の競馬界)によって変わります。種牡馬の顔ぶれや種付料の相場が回ごとに違うためで、Aがいちばんの回が6割、Bがいちばんの回が3割ほど、C・Sは数回でした。迷ったら、序盤はB・C(200万円以下)、純資産に余裕ができたらA、Sは1,000万円以下で付けられるときだけ、と段階を踏むのが安全です。

実際、おすすめのやり方(種付料の上限を段階的に上げる)の中で付けた種牡馬を評価ごとに見ると、1頭あたりの粗利はS(1,000万円以下で付けられたとき)が約2,000万円、Aが約1,300万円、Bが約670万円、Cが約410万円でした。Sは高くないときに付ければいちばん稼げます。

「これから上がりそうな種牡馬」を狙うべき?

種牡馬一覧には、実績評価のほかに、市場人気の上り調子(↑)・落ち目(↓)や、新種牡馬かどうかが出ています。おすすめのやり方(頭数と種付料の上限を純資産に合わせて上げる)はそのままに、種牡馬の選び方だけを変えて比べました。

種牡馬の選び方(上限の中で)破綻した回30年目の純資産G1馬
実績評価が高い馬(同じ評価なら安いほう)64回中2回約6億5,000万円70頭
↑に加えて、人気が落ち目(↓)の馬を避ける64回中1回約6億5,000万円73頭
人気が上り調子(↑)の馬を優先64回中0回約6億2,000万円54頭
新種牡馬(供用3年以内)を優先64回中5回約2億5,000万円24頭
評価のわりに種付料が安い馬(割安)64回中17回約1,600万円5頭

軸にするのは今の実績評価です。実績評価で選ぶ・落ち目を避ける・上り調子を優先の3つは、どれも30年目の純資産が6億円台で大差ありませんでした。一方、新種牡馬を優先すると半分以下に落ちました。新種牡馬は産駒がまだ走っていないぶん当たり外れが大きく、上限の中で選べる新種牡馬は期待の低い安い馬になりがちです。

落ち目(↓)の馬を避けるとG1馬がいちばん多く出ました。迷ったら「実績評価が高く、↓が付いていない馬」を選ぶのがおすすめです。割安な馬ばかりを狙うと、評価の低い安い種牡馬に偏って伸びません。

コツ3:頭数を増やすなら良い牝馬で

安い牝馬を最初から5頭そろえると、64回すべてが2〜3年目に破綻しました。売上が入る前に維持費と種付料が重なるためです。

一方、母系B以上・9歳以下の牝馬なら、資金の許す範囲で4頭まで増やしても破綻は2頭のときと同じ64回中2回で、30年目の純資産は2頭のままの約1.8倍(約5億4,000万円)になりました。頭数を増やすかどうかより、どんな牝馬を増やすかが大事です。

コツ4:17歳ごろの牝馬は手放して入れ替える

年を取った牝馬は、受胎しにくくなり、資産評価額も下がっていきます。17歳になった牝馬を12月の繁殖牝馬セールで売り、若い牝馬に入れ替えるだけで、破綻は64回中9回から6回に減り、30年目の純資産は約2倍になりました。受胎中の牝馬は仔ごと売れます。

コツ5:売るのは1歳のセール

生まれた仔馬は、1歳の選抜セール(通過見込みがあるとき)か即売会で売るのが基本です。

  • 2歳のトレーニングセールまで持つと、育成費と維持費がかさんで64回中57回破綻しました
  • 当歳でブリーダーズセールに出すと、お金が早く入るので破綻は少し減る(64回中6回→4回)ものの、安く売ることになり、30年目の純資産は約半分にとどまりました

ピンチの時期だけ当歳で売って現金を作り、落ち着いたら1歳で売る、という使い分けもできます。

コツ6:現金のマイナスであわてない

くり返しになりますが、終わるのは純資産がマイナスになったときです。現金が一時的にマイナスでも、良い牝馬と順調に育つ仔馬がいれば純資産はプラスのまま続けられます。指名買い・スカウトなどの申し出は、セールを待たずに売れる機会ですが、シミュレーションでは申し出に乗るだけで資金繰りが良くなる結果は出ませんでした。条件(提示額)を見て判断しましょう。

4. ゆとり15年で遊んでいる人へ

チュートリアル(ゆとり15年)は赤字・純資産マイナスでも続けられ、15年目の12月に所有馬を評価額で精算して終わります。破綻がないぶん、安く抑えすぎると最終精算が伸びません。

方針(ゆとり15年・64回)最終精算の中央値黒字で終わった回
安く(安い牝馬3〜4頭・種付料100万円以下・早めに売る)約40万円64回中32回
標準(母系B以上の牝馬4頭・種付料500万円以下・選抜セール→通常のセール)約7億1,000万円64回中64回
高級(母系A以上の高い牝馬4頭・評価の高い高額の種牡馬)約−4億1,000万円64回中19回

ゆとりでは、良い牝馬を4頭ほどそろえ、種付料500万円までで配合を考えるのがいちばん伸びました。高い種牡馬ばかりに頼ると、良い馬が出ても費用を回収しきれません。

5. もうピンチのとき

この節はシミュレーションではなく、仕組みから考えた対処です。

  • その年の種付けを見送る(不受胎の再挑戦もやめる)。種付料の一発払いがいちばん重い出費です
  • 17歳以上の牝馬や、仔の売れ行きが悪い牝馬を繁殖牝馬セールで売る
  • 売れ残った1歳馬は、2歳まで持たずにローカルセールや家畜セールで手放す
  • 収支タブで純資産の内訳を見て、何がマイナスを作っているかを確かめる

6. シミュレーションの条件

  • Web体験版 バージョン1.1(2026年10月時点)の製品の設定のまま。ガチ30年は純資産マイナスでゲームオーバー
  • 方針ごとに64回、それぞれ違う乱数(違う箱庭)で30年プレイ。表の純資産は破綻しなかった回の中央値
  • 判断に使ったのは、画面で見える情報(価格・年齢・母系の評価・種付料・種牡馬の評価と人気の上下・セールの見込み)だけ
  • 種牡馬は、種付料の上限の中で種牡馬一覧の実績評価(S〜E)が高い馬を選び、同じ評価なら安いほう(「背伸び」「種付料が高い」の方針だけは上限の中で種付料の高い順、評価・選び方の比較では表のとおり)。配合理論の相性や距離の適性は見ていない
  • 世代の育成は「追加育成なし」。背伸び型以外は繁殖牝馬に保険を掛けている
  • 自動プレイなので、人が配合や売り先を考えればもっと良くなる余地があります。数字は傾向をつかむ目安として見てください

馬産王で遊ぶ

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