昭和39年~昭和57年のクラシック勝馬を集計した結果

皆様ごきげんよう牧畑宙です。

これはただの個人的なブログです。

今回は隠れた最強世代と最弱世代を発掘しようとふと思い立って表記の期間の8大競争勝馬や年度代表馬を集計してみました。

その感想をいくつか紹介します。

最強世代

この集計期間では間違いなく昭和51年のTTGC世代が最強でしょう。TTG全て有馬記念を制し年度代表馬になっており天皇賞馬も4頭います。つまりTTGC以外も強かったという事ですね。

昭和47年世代もタニノチカラという後押しがあるため層が分厚く見えます。こちらも評判通り。

個人的には昭和53年と55年のクラシック低調で古馬路線の層が厚いのは結構好きです。最も53年世代はホウヨウボーイ一強な感じはしますけど。

昭和55年世代はモンテプリンスが最強でしょうが、アンバーシャダイもなかなか強く地方出身のヒカリデユールがいてさらに超晩成キョウエイプロミスまでいるという晩成型オールスターです。皐月賞馬ハワイアンイメージは騎手の関係か福島走らされまくるし、ダービー馬オペックホースは負け続けても走らされるし弱い方でもキャラが立っていて素敵です。話題にならないより全然まし。

あとは今では知名度の無い最強馬キタノカチドキですね。現役でいたらやばいくらい強かったのだろうし、今のレース体系なら無理に長距離に出さずにマイルから中距離路線で無双しているでしょう。

最弱世代

昭和57年はやばかった。それより前の世代からホウヨウボーイ世代やモンテプリンス世代が幅を利かせている時点でやばいのにろくな古馬がいないのがヤバすぎですよ。1979年生まれの競争馬を賞金獲得順で並べたものを下に置いておりますが、上位は障害の馬ばかりでヤマノシラギクは無事是名馬の牝馬。G1級の馬でいうとハギノカムイオーがようやく入ってきて8大競走勝ちの牡馬は10位以内におらずホリスキーがようやく13位くらい。これより下はさすがにないと思われます。

その前年も大した馬がいないボーナスステージ気味だったのにこれはやばい。そりゃミスターシービー世代が勝ちまくるわけですよ。

それ以外にも昭和54年、56年世代は弱く、他が弱いから53年と55年の晩成軍団が成績を稼げた感じがします。つまりTTGC以降ミスターシービーまではずっと暗黒時代ですね。これは何故でしょうか。

恐らくハイセイコーによる競馬ブームが関係していると思われます。ブームをきっかけに素人が参入して何かが起こったのではないでしょうか。その結果として昭和50年代中期に競争馬レベルの著しい低下が起こったのではないでしょうか。詳細はまた研究するとしましょう。

傾向

シンザンの年から計上していますが、シンザン世代のちょっと前にヒンドスタン産駒がデビューしてから名馬が続出しているわけですね。これはヒンドスタンが高い能力を有していたからヒンドスタン産駒が無双したという事でしょう。シンザンもその一連の流れにのっかっていたのですね。

その後スピードシンボリとタケシバオーの2頭あたりで日本馬の能力的には頭打ちになり、テスコボーイ産駒が出てくるまでは現状維持って感じがします。クラシックが盛り上がったのはスピードシンボリ引退後になるのでみんな老兵スピードシンボリより弱かったのでしょう。

それを打ち破ったのがテスコボーイ産駒のランドプリンスとそれと同等以上の能力を有していた花の47年世代で、その後ハイセイコーにキタノカチドキ、カブラヤオーとがっちり強い馬が続きます。(個人的にハイセイコーが超名馬とは思いませんが)

でTTGCの出現で日本の昭和競馬は完成します。その後ハイセイコーブームに乗っかる低品質生産者とテスコボーイ産駒の劣化やしょぼい種馬導入などで日本の競争馬は劣化した感じがありますね。テスコボーイ産駒を中心にスピード化していた日本競馬ですが、大したことがないスピード血統を大量導入することでクラシック路線のレベル低下と地味なステイヤー血統が古馬路線で花開く傾向となるのでしょう。

それを証明するのはミスターシービーとシンボリルドルフの血統で、新鮮なテスコボーイ系種牡馬のトウショウボーイ産駒のミスターシービーと、パーソロン晩年の産駒であり最高傑作のシンボリルドルフの競演です。ミスターシービーは新しめですが、シンボリルドルフの血統は古いです。でも良質だったのでしょう。つまりはテスコボーイとパーソロンでは血統レベルがあまり差がないという暴論が使えますね。この間に導入された種牡馬はテスコボーイやパーソロン以下だったのです。その後もテスコボーイ系はサクラユタカオーから活躍馬を出し、シンボリルドルフからはトウカイテイオーを出すなど血統の優秀さを証明しています。この時期に導入された種牡馬で平成の時代まで血統が残った種牡馬はどれだけいるでしょうか、それが答えです。

その後もみんなサンデーサイレンスに駆逐されるわけですが、良質な血統を更新できなければサラブレッドに未来はないわけですね。種馬さん重要ですよ。

そんな感じで駄文を終わります。ほいでは

Pocket
LINEで送る

コメント

タイトルとURLをコピーしました