連載4回目は、直前情報の補正(Neo)をチューニングした話です。今回は「穴を当てる」ではなく、「事前の予想を、直前情報でどこまで正確に更新できるか」がテーマでした。
まず、Neo は効いているのか
効いていました。本命 Champion を含む5つのモデルすべてで、2024〜2025年・2026年の両方とも、予測の当たり具合(LogLoss や Brier スコアという指標)が良くなりました。
補正を入れた買い目の回収率も、補正なしより0.7〜3.2ポイント高くなりました。
補正の「強さ」を変えてみた
補正の強さを0倍(補正なし)から1.5倍まで、0.25刻みで試しました。
| モデル | いちばん良かった強さ |
|---|---|
| 本命 Champion | 1.0倍(いまのまま) |
| ちょい穴おやじ・Hybrid | 1.25倍 |
| 一攫千金・んほぉおお | 1.5倍 |
Champion には、いまの強さがちょうど良いという結果でした。穴モデルには、いまの補正は弱すぎます。事前の予想が弱いモデルほど、直前情報で足せる分が大きいようです。
細かく調整すると、翌年に消える
さらに細かい補正も試しました。どれも2024〜2025年のデータでは良くなったのに、2026年ではっきりした改善として残りませんでした。
- 艇番ごとに補正の強さを変える
- 1号艇だけ、下げる補正を弱める(実際に1号艇は約1.5倍下げすぎていました)
- 大きく動かす補正だけ弱める(+6ポイント以上動かした艇は、必要な量の0.75〜0.82倍しか実際には動いていませんでした)
現象そのものは2年とも同じ向きに出ています。それでも、補正として入れた効果は翌年に誤差の範囲まで縮みました。細かい区分を増やすほど、過去のデータの偶然に合わせてしまうからです。
複雑な補正は、単純な補正に勝てませんでした。 TAKENOKO BOAT では、この場合は単純な方を採ると決めています。
いちばん大きな「ずれ」は、別の場所にあった
調べる途中で、補正とは関係のない大きなずれが見つかりました。
| 形 | 予想 | 実際 |
|---|---|---|
| 本命が1着・すぐ外の艇が2着(2024〜25年) | 14.5% | 18.3% |
| 同(2026年) | 14.4% | 19.2% |
本命が勝ったとき、そのすぐ外の艇が2着に来る形を、予想は約1.3倍少なく見ていました。これは直前補正ではなく、3連単120通りの組み立て方の問題です。直すとしたら別の研究になります。
わかったこと
- 直前補正は、単純な形のままで効いている
- 穴モデルの補正強度(荒れ度で変える形)は改善が翌年も続いたので、候補として残した
- 艇番別・1号艇特殊・非線形の補正は、翌年に効き目が消えたので採用しない
次回は、この改良を全部まとめて作った新しい Hybrid が、なぜ採用されなかったかの話です。
TAKENOKO BOAT の予想とモデルの一覧は TAKENOKO BOAT と モデル解説 にあります。
この記事の数字は、過去のレース(主に2024年1月〜2026年8月)を、学習に使っていない期間で計算し直したものです。実際の運用成績ではありません。舟券の購入はご自身の判断と責任でお願いします。



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