不採用モデル研究ノート #5 回収率だけ上がった「激絞りHybrid」を採用しなかった理由

連載5回目は、これまでの改良を全部まとめて作った「Neo Hybrid V2」の話です。

作ったもの

Hybrid は、荒れ予報(L1〜L5)に応じて使うモデルを切り替える買い方です。いまの Hybrid は、荒れ度ごとに穴モデルを1つ選び、12〜24点買います。

新しい版では、次の3つを組み合わせました。

  • 各モデルに、前回の研究で良かった強さの直前補正をかける
  • 荒れ度ごとに、Champion と穴モデルの予想を混ぜる
  • 予想を固定したあとで、何点買うかを決める

混ぜる比率は、事前に決めた20通りの候補から、予想の当たり具合だけで選びました。結果は、どの荒れ度でも「Champion 75%+穴モデル25%」でした。

予想はたしかに良くなった

指標旧 Hybrid新しい版
上位6点に正解が入る率(2024〜25年)28.6%36.1%
同(2026年)29.2%37.4%

どの荒れ度でも、予想ははっきり良くなりました。2026年でも同じです。

ところが、買い方がおかしなことになった

「何点買うか」を回収率(高配当3本を除いた値)で決めると、ルールはこうなりました。

  • L1〜L5 のどれも、上位1〜2点だけ買う
  • 平均1.5点(旧 Hybrid は16.2点)
2026年旧 Hybrid新しい版(激絞り)
平均点数16.2点1.5点
的中率52.0%13.2%
回収率76.8%81.1%
平均払戻2,384円936円
最大連敗1772

回収率は4ポイント上がりました。でも、7〜8レースに1回しか当たらず、72連敗もします。当たっても配当は小さめです。

回収率が上がった本当の理由

これは「予想が上手くなったから」ではありませんでした。

3連単は、人気の目ほど割に合い、人気のない目ほど割に合いません。確率の高い上位1〜3点の回収率は80%前後あり、それより下の目は70%台です。上位1〜2点しか買わなければ、割に合わない目を買わずに済むので、回収率が上がります。

言い換えると、「勝ちにいった」のではなく「負けを浴びる量を減らした」だけです。しかも、荒れたレース(L4・L5)の回収率はまったく改善していませんでした。

わかったこと

  • 予想の土台(直前補正+Champion 75%の混合)は、はっきり良くなった
  • 回収率だけで点数を決めると、的中率を捨てた「激絞り」になる
  • 荒れたレースで高配当を拾うという Hybrid の役割を果たしていないので、採用しない

回収率が上がっても、ほかの大事なものが悪くなる候補は採りません。次回は、この反省から「広げる」方向に振った標準版の話です。

TAKENOKO BOAT の予想とモデルの一覧は TAKENOKO BOAT と モデル解説 にあります。

この記事の数字は、過去のレース(主に2024年1月〜2026年8月)を、学習に使っていない期間で計算し直したものです。実際の運用成績ではありません。舟券の購入はご自身の判断と責任でお願いします。

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