不採用モデル研究ノート #6 買い目を広げた「標準版Hybrid」が、微妙だった理由

連載の最終回は、前回の「激絞り」を反省して作った標準版 Hybrid の話です。

考え方

荒れたレースほど、正解の目は予想ランキングの下の方に散らばります。そこで、予想は前回のまま変えずに、荒れ度が上がるほど買い目を広げることにしました。

  • L1(堅い)は絞る
  • L5(大荒れ)は広げる
  • 上限は12点(旧 Hybrid の平均16点までは戻さない)

候補は、事前に決めた数種類だけで比べました。

候補L1L2L3L4L5平均点数
コンパクト234684.4
標準2468106.0
広め35710127.3
ワイド24612127.2

使いやすい形は、できた

2026年の数字です。

版平均点数的中率回収率最大連敗
旧 Hybrid16.252.0%76.8%17
現行 Hybrid(直前補正あり)16.253.4%79.0%13
激絞り版1.513.2%81.1%72
標準版5.933.5%78.0%21

平均6点で3レースに1回当たり、連敗も21回までに収まりました。点数は旧 Hybrid の約3分の1です。

面白かったのは、点数を広げても回収率がほとんど下がらなかったことです。荒れ度L4では、6点から16点まで広げても回収率は77%前後で変わりません。12点買えば、旧 Hybrid が24点で出していたのとほぼ同じ的中率(約44%)になりました。

それでも「微妙」だった理由

数字を並べると、採用するほどの決め手がありませんでした。

  • 回収率は、旧 Hybrid よりは1ポイントほど高いが、直前補正を入れた現行 Hybrid(79.0%)とはほぼ同じ
  • 的中率は33%で、現行 Hybrid(53%)より20ポイント低い
  • 大荒れ(L5)では、広げるほど2026年の回収率が2〜3ポイント下がった

点数が3分の1になるのは魅力ですが、「いまのものより明らかに良い」とは言えません。置き換えの手間と、利用者にとっての変化の大きさに見合わないと判断しました。

この連載でわかったこと

6回にわたって、採用しなかった改善案を紹介してきました。共通していたのは次のことです。

  • 買い方の工夫だけでは、3連単の控除率(約25%)の壁は越えられない
  • 過去データで良く見える複雑なルールほど、次の年に崩れる
  • 直前情報は本物だが、効くのは「本命がより当たる」方向
  • 回収率・的中率・点数・連敗は、どれかを良くするとどれかが悪くなる

うまくいかなかった案も、「どこに壁があるのか」を教えてくれます。TAKENOKO BOAT はこれからも、良い結果だけでなく、ボツになった結果も含めて公開していきます。


TAKENOKO BOAT の予想とモデルの一覧は TAKENOKO BOAT と モデル解説 にあります。

この記事の数字は、過去のレース(主に2024年1月〜2026年8月)を、学習に使っていない期間で計算し直したものです。実際の運用成績ではありません。舟券の購入はご自身の判断と責任でお願いします。

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